@yo さん
HDMI 接続についてお気遣いいただき、ありがとうございます。
はい、その辺りは yo さんのサイトや以下の A18 の仕様を確認しているので、バッチリです!
また、中華系 I2S DAC の購入を見越して、先月末に TX-C2 を先行発注しております。Tracking では中国を離れたところが最後の記録ですので、いつ届くことになるやら。ま、焦らず待ちます。
Topping D90(MQA非対応の方)をお使いの方はいらっしゃるでしょうか?
使用感、音質などお教えいただけないでしょうか?
ジャイアンさま
手持ちは D90MQA ですが、参考になりますでしょうか。
D90は、AK4497を使ったD70とアナログ部分の回路はほぼ同じですからそれほど音質的には変わらないのではないかと思いつつ、MQAバージョンが出たのを機会に買ってしまいました。(来てみると筐体はD70より一回り小さく驚きました。)
DC Yarrow + IAN Canada FiFoPiQ2/HDMIpi からHDMIケーブルで接続しドライブしています。
下記記述は、このIANを smpd ver1.00系でドライブしている音とご理解ください。
150時間ほどブレークイン後の音です。
結論からすると音はD70と違います。シンプルで前に出てくる強さがあるAKらしい音のD70と比べると、前に出てくる強さと後ろに消えていく微細な響きが両立している音だと感じました。
感覚的にいうと、古い録音の音源も含めて生き生きとして聞こえてきます。
なんだか演奏がリアルに感じました。
というと、ES系の音に近いと思われるかもしれませんが、もちろん基本はAKの強さですからやはり違います。違いますが響きの豊かさや美しさなど似ているところはあります。
頑ななAKがすこし色気を出したでも言うんでしょうか。
ただ、この音の質の高さには、IAN Canada がかなり関わっているように思います。Allo digione(standard)で、SPDIF に入れた音は普通です。リアルなスリリングさはありません。
MQA版ですし、お求めになっている回答かどうか自信はありませんがご参考になれば幸いです。
@mike さん
情報をありがとうございます!
特にDigioneからの入力との比較は大変に参考になります。と言いますのも、私もDigione Signatureのユーザーであり、そのDACへのSPDIF入力の音に限界を感じ始めているからです。
その閉塞感を打破するべく、I2S → HDMI接続にいよいよ一歩を踏み出そうかなぁと、色々思案しているところです。
ジャイアンさま
もともと、Allo Kali Reclocker に「やなさんのHDMI送信ボード」を使っていたところ、Kali の基板に手を加えようとして失敗したため、やむなくIANに手を出したというわけです。
でも結果として段違いの音を手に入れたわけですから、ラッキーと言ってもいいと思います。
HDMI送信ボードをヤナさんのものにしても良かったんですが実装上楽ちんだったため、IANのものにしました。実装上とても楽でした。
IANのFifoPi Q2 ボードをもし購入されるのでしたら、HDMIpi と 4" U.FL同軸ケーブル 4本 は同時に購入されることをおすすめします。U.FLケーブルはなかなか手に入りません。短い4"は特にそうです。IANのケーブルはとても安価です。
CCHD957 XO に入れ替えるかどうかは別にして、Adapter Kit はそれほど高くないので同時に購入されることをおすすめします。半田付けの超下手な私は、一つ失敗しましたから 2set (合計4個)購入しておいて助かりました。
D90のメニューなどはよくできています。迷うこともなくセットできます。
このサイトをご覧になると、MQAとstandard の違いや裏メニューの出し方などもよく分かると思います。
https://soundnews.net/sources/dacs/topping-d90-mqa-review-majestic-quick-accurate/
このサイトは購入してから出てきたものですが、私もまMQAなど使いませんが、迷った末にファームの改良などを期待してMQA版を購入しました。
他にお知りになりたいことがあればどうぞご質問ください。このレベルであればいつでもお答えいたします。
@ジャイアン さん
D90の話から逸れてしまい恐縮なのですが、私も試聴環境の入れ替えを検討しております。
入れ替え候補のDACについて少しご紹介させてください。
今のところ、私が希望する仕様を満たしているのがMatrix AudioのX-SABRE ProというDACです。
https://www.matrix-digi.com/en/products/319.html
このDACがユニークなのは、ES9038PROのSYNCモードをサポートしている点です。
これはSabreberry32やSB32+PRO DoPのマスターモードに相当するもので、I2SでMCLK/BCLK/LRCK/DATAを受け取ってASRC無しで再生するモードになります。
ES9038PROを搭載したDACのほとんどはASYNCモードのみのサポートで、SYNCモードに切り替えられるものは中々お目にかかりません。
(ASYNCモードはBCLK/LRCK/DATAをI2Sで受け取り、DAC側の100MHzクロックでASRCするモードです。いま私が使っているDACがまさにこのモードで動いています。)
X-SABRE Proの試聴ブログや掲示板では、しばしばこのユニークな「SYNCモード」の話題が見つかります。
ジッタリダクションをオフにしてSYNCモードで再生するのが最も高音質だという評価です。
私が一番知りたいのはこの「SYNCモードI2S入力」の音質ですが、測定結果が見つかるのはS/PDIF入力やUSB入力だけです。「ASYNCモードI2S入力」の測定でさえ見つかりません。
(もっとも、S/PDIFやUSBの測定結果も現代的なDACとして合格水準にあります。SYNCモードI2Sで測定したならば、よく知られている測定結果よりももう少しだけ良い結果が得られるのではないかと思います。あくまで想像ですが。)
smpdの試聴環境として他に重視したいポイントは、
・トラポの影響を受けやすいこと
・トラポ以外の影響を受けにくいこと(振動に強い、輻射ノイズに強い)
という2点です。
レビューやアルミ削り出しの筐体写真を見る限り、かなり理想に近いのではないかと思っています。
@ジャイアン さん
なぜこの話題を出したかといいますと、AK4499 DACのラインナップが充実しはじめた昨今、X-SABRE Proのユーズド品が出回りやすくなるのではないかと思っているからです。
SYNCモード対応のこのDACは私にとってはお宝ですが、一般的なユーザからすればES9038PRO搭載の中華DACの一つに過ぎません。
MQA非対応版は発売から数年経っていますので、中古やオークションなら8万〜10万あたりで出回るのではないかと思います。
D90と同じくらいの価格帯なので、ジャイアンさんの買い替え候補にもなるのではないかと思い、ご紹介した次第です。
パパリウスさま
X-SABRE Pro! AK好きの私まで鳴り響いている超重くてESバンプのない、キツネDACとならぶハイエンドDACですね。
しかしESシリーズはUSB経由のASYNCでもっとも性能を発揮するとばかり思っていましたから、SYNCモードのほうが音がいいというのは驚きのニュースです。
しかしやはりおいそれとは買えない価格です。中古でもそれなりの価格を維持しているのではないでしょか。幸運をお祈りします。
これでまたSMPD開発時の評価のレベルがジャンプアップすると思うととても楽しみです。
ジャイアンさま
私もD70では、Kali Reclockerを壊したあと、しばらくの間、inno Hifi DAC Hat から MCLK を取り出していました。そこそこの音でしたから、sabreberry32やmsberryからならもっといい音が期待できそうです。
SMPD ver1.04 + iis-HDMIのピュアな別世界の音をお楽しみください。
@パパリウス様
このDACがユニークなのは、ES9038PROのSYNCモードをサポートしている点です。
これはSabreberry32やSB32+PRO DoPのマスターモードに相当するもので、I2SでMCLK/BCLK/LRCK/DATAを受け取ってASRC無しで再生するモードになります。
X-Sabre PROマスターで動作すると拝見し、据え置き型でマスターモードで動作するDACがあったのかと感動して早速マニュアルをチェックしてみましたがI2SのSYNCモードではMCLKの入力が必須とのことですので、やはりこれはスレーブモードの動作ではないでしょうか?
マスターモードであればDAC側のクロックでRaspberryがBCLK/LRCK/DATAを送るというこですので。私の認識の間違いであればご指摘ください。私もマスターモードで動作する据え置きDACがあれば是非購入検討をしたいと考えております。
@Ashra さん、こんにちは。
「マスターモードに相当する」という表現は誤解を招くものでした。申し訳ありません。
ESSのチップでASRCをバイパスする手段が2つあり、その一つがマスターモード、もう一つがSYNCモードとなります。
X-SABRE Proがサポートしているのは後者のSYNCモードによるASRCのバイパスということになります。
なお、SYNCモード時に外部から供給するMCLKは128fs固定とする必要があります。
(これが可能な基板を用意できるまでは、SYNCモードでの音出しはお預けということになります。)
@パパリウス 様
ASRCをバイパスできるDACをお探しなのでしょうか?
どういった理由でお探しなのか興味があります。
SYNCモードは外部クロックが基準になるということなのでスレーブモードでの動作ということになると思います。
SYNCモードでは、折角DACに積んでいるCrystekのクロックが全てバイパスされ勿体無いと思います。TOPPING DX7 Proも同様にSYNCモードを備えておりますが同様の動作のようです。ただし、X-SABREはI2sでDOP入力が可能なようです。(クロックと関係ありませんが、DSDネイティブの生々しい音が好みなので。)
I2sマスターモード、DOP入力の2つをサポートしているDACがあればよいのですが。(たかじんさんのDAC以外見当たりません。)
@Ashra さん
DX7 Proの情報をいただきありがとうございます。
ユーザマニュアルをダウンロードして確認してみたところ、設定画面のDAC ModeでASYNC/SYNCを切り替えられることが分かりました。
データシートやマニュアルを一つ一つ確認していけば、SYNCモードに対応したDACもたくさん見つかるかもしれませんね。情報を集め、選択肢を増やしていきたいと思います。
Crystekのクロックが勿体無いというのはおっしゃる通りだと思います。
外部から供給するMCLKとそれに同期したI2S信号の質が音質を大きく左右すると思いますので、相応のクロックを用意することになるでしょう。
トラポ側の構成をあれこれ考えるのも大きな楽しみではありますが、実際に音質を向上させようと思ったら簡単な話ではないと思います。
ESSのチップでASRCをバイパスすることに有意な差があるかどうかは、信頼に足る測定データもありませんので実際に試してみないと分かりません。
トラポ側の能力不足が原因で逆効果になることもあり得ると思いますし、最悪の場合、、、トラポ側をいくら工夫してもASYNCの方がいいということもあり得ると思います。
最終的な音質は、SYNCだからいいとか、ASYNCだからいいというものでは無く、総合的な設計の良し悪しに因るところが大きいだろうと思います。
実機の音も聞かず、裏付けもないような段階で、安易に特定の機種をジャイアンさんにご紹介したのは軽率な行動でした。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
norinoriさんのコメントでスフォルツァート・ソウルノートのゼロリンクについて興味を持ちました。
同社のFacebookから関連記事を抜粋します。
ゼロリンク対応機種の登場を待ってみる価値はありそうです。
2019年12月29日
USB-DACについている謎のDVI端子、SOULNOTE S-3にもついているのをご存じでしょうか?ZEROLINK(ゼロリンク)という名前の端子です。
ゼロリンクはSOULNOTEとSFORZATOが共同で策定した「DACをクロックマスターにしてI2S, DSD信号を送るオープンな規格」です。
I2Sをトランスポート・DAC間で送る方法ではPS Audio社のHDMI端子を使う方法が有名です。なぜその方法を採用せず、ゼロリンクを作ったのか、それについて述べてみようと思います。
ゼロリンクを作った一番の理由、それはクロックにあります。
PS Audio方式ではクロックはトランスポート側がマスターになるのに対し、ゼロリンクではDAC側がマスターになります。音質を決定づけるD/A変換のタイミングがPS Audio方式ではトランスポートのクロックの品質で決まるのに対し、ゼロリンクではDAC側のクロックで決まります。
D/A変換のために最適に配置配線されたDAC側のクロックを使うことは音質上大変大きなメリットがあります。 クロックにこだわる両社としては、クロックを何がつながれるかわからないトランスポート任せにはできません。
そしてもう1つの理由が同期動作へのこだわりです。
当社USB DACおよびSoulnote S-3が使うD/Aコンバータ、ESS社のES9038Proには2つの動作モードがあります。一つは非同期モード、もう1つは128fsモードと呼ばれる同期動作モードです。
非同期動作モードで動作させるにはESS9038Proに供給するマスタークロックは1つの周波数で一定のクロックしか必要ありません。
DACの設定を一切変更せず、どんなサンプリング周波数の入力信号でも受け付けます。品質の悪い入力でも音飛びやノイズが出ないよう、ESS9038Proにはロックレンジが変更できます。ロックレンジを大きくすれば品質の悪い入力でも音飛びしないようになりますが、音質は劣化します。
ロックレンジを小さくすればするほど音質は向上し、ある意味ロックレンジをゼロにした状態、これが128fsモードと呼ばれる同期動作モードです。
ロックレンジ最小の音質と128fs同期モードの音質は別次元の差があります。音質を考えれば同期モード以外考えられません。
同期モードで動作させるには入力するサンプリング周波数の128倍のマスタークロックをESS9038Proに供給する必要があります。
入力によってES9038Proのマスタークロックの周波数を切り替える必要があります。切り替え時にはノイズの発生を抑えるためDACの出力をタイミングよくミュートする必要もあります。
PS Audio方式の伝送ではESS9038Proを非同期動作モードで使えばなんの問題もありませんが、音質を追求して同期動作させることは非常に困難です。
DACはいつサンプリング周波数が変化するか知りようがないので、内部の設定を適切に切り替えることができないからです。
そこでゼロリンクでは、I2S、DSDなどの音楽信号のほかに、トランスポートからDACに対してサンプリング周波数情報を知らせる手段を作りました。
再生する曲のフォーマットが変わるときは、トランスポートはDACにその情報伝え、DAC内部の設定が終わり準備が完了してから次の曲を再生することができるよう、お互いに通信する手段を持っています。
これによって、DACは同期動作が可能になっています。
当社USB DACは(Soulnote S-3も)同期動作には特にこだわった製品です。
USB通信もフロントパネルの表示やボタン操作を制御するサブマイコンもすべて10MHzマスタークロックで動作し、内部にクロック発信器をもたない設計です。
この完全同期動作のためにはゼロリンクは欠かせない手段なのです。
オープンな規格とのことですので、I2Sドライバを1本書いてしまえば、ゼロリンク準拠のDACは全て動かせる可能性があるということですね。
これはぜひドライバを開発してみたいですね。
ところでゼロリンクの仕様書はどこかにアップされていますでしょうか?
どなたかご存知のかたがいらっしゃいましたらURLを教えてください。
@パパリウス さん
ゼロリンクについては僕の掲示板で今年の初めに話題にしたことがあります。
http://mimizukobo.sakura.ne.jp/cgi-bin/read.cgi?mode=all&list=topic&no=7136#7222
仕様書はスフォルツァートかソウルノートに要求すれば、開示されるようです。しかし、どうも前提がDACハードメーカーからの要求に対して開示という感じで、ソフト部分はDirettaの開発元が押さえようとしている雰囲気があるので、個人が要求した場合に応じてくれるのかどうかは不明です。
ソウルノートの推進者の加藤さんとはd-2を本社試聴室で聴かせてもらった時に、会ったことあるので、メールしてみるという手はとれますが....。
@yo さん
情報提供ありがとうございます。
駄目で元々、試しにスフォルツァートかソウルノートのどちらかにコンタクト取ってみようと思います。
ダメならダメで諦めが付きますしね。
パパリウスさま
Matrix Audio X-SABRE Pro とは価格ランクも実装も全く異なりますが、IAN Canada が先月リリースした Dual Mono ES9038Q2M DAC HAT $85.00 は、external MCLK をいれると、sync mode で動作するようです。
IANも sync mode を推奨しているようです。
external MCLK は私の使用している、IAN Canada FiFoPi から入力すると簡単です。
まあ、RaspberryPi 用のHATですから、どれくらいの実力かわかりませんが、手軽なのはいいところです。
マニュアルは以下ののリンクで入手できます。
https://github.com/iancanada/DocumentDownload/blob/master/RPiDacHAT/ES9038Q2MDualMonoDacHAT/ES9038Q2MPiDualMonoPlusManual.pdf
ご参考まで。
@mike さん
IanのES9038Q2M DACをご紹介いただきありがとうございます。
FifoPiをはじめとするIanの頒布基板との親和性が高く、魅力的なDACですね。
マニュアルを一読してみたところ、音質優先の設定としてDPLL「no bandwidth」設定が紹介されており、さらにその上の高音質設定としてsync modeが紹介されていました。
前者は制約事項が無く、使い勝手や接続性を確保したまま高音質を狙える設定。
一方で後者はDoP不可でMCLKが128fs固定という縛りがあるものの、最高音質の設定。
どちらを使うかユーザが選べるという点でも優れた仕様と感じました。
パパリウスさま
sync mode には、FifoPi が前提のようですね。これでリクロックして i2s で ES9038Q2M に送り込むという使い方のようです。
FifoPi のクロックをCCHD957 XOに替え、ES9038Q2Mへの3本の3.3V入力に良質な電源を供給してやるとそこそこの音質が得られそうですね。
そうするとケース無しで6万近くなると思いますから良質な中華DACと並ぶ感じです。
この仕様は AK好みとしても魅力的に感じます。