W.Peachさんがお書きになっているとおり、Gravityチューニングは総当たりです。
デフォルト設定が概ね最小値ですので、そこから値を大きくしていきます。
最小値〜平均値までの幅は、
irq・・・150ナノ秒
kernel・・・250ナノ秒
user・・・400ナノ秒
ぐらいになります。
設定値は52ナノ秒刻みですので、
irqは3パターン、kernelは5パターン、userは8パターン。
その組み合わせを総当たりで試聴すると、約120通りということになります。
平均値に近すぎる設定値を対象から外せば、2x4x7で全56パターン。
irqをデフォルト値に固定するなら、1x4x7で全28パターンです。
(しかし、、、mpd/AirPlay/Spotify Connectで最適値は異なりますので、これらの設定も個別に追い込みたいなら労力は3倍ということになります。)
デフォルトからgravityを大きくしていくと、
高域が良化、低域が悪化していきます。
そして、gravityを大きくしすぎると高域も悪化に転じます。
ですので、高域の良化によるメリットが低域の悪化を上回り、総合的により好ましいという状態を探すことになります。
高域の良化・低域の悪化というのは大雑把な表現ですが、重要なことはgravityを変えるとメリット・デメリットの両方が現れるということです。そして、その変化は連続的なものではありません。mikeさんがお書きになったように、良い音の小さな丘が断続的に出現します。
さらに言えば、バージョンによっては総合的により好ましい組み合わせが存在しないということがあり得ます。(gravityが52ナノ秒刻みのため、最良のポイントを飛び越えてしまう)
あったとしても、ピンポイントで数パターンのみということもあります。